カラスウリ(烏瓜)
<学名:Trichosanthes cucumeroides (Ser.) Maxim. ex Franch. et Sav.>
ウリ科 カラスウリ属 多年草
林や草木にからみついて成長するつる性の多年草。雌雄異株。
葉は互生し,3~5裂して茎とともに細毛が密生している。
花期7月~9月、花は白く夕方から開花し花冠の先は細長くレース状に広がる。
葉は互生し,3~5裂して茎とともに細毛が密生している。
花期7月~9月、花は白く夕方から開花し花冠の先は細長くレース状に広がる。
⇒ 花記事
受粉のため夜行性のガを引き寄せるためであると考えられており、
ポリネーターは大型のスズメガの仲間である。
色づき始めていました。
撮影日 2016.10.23: 群馬県
果実は直径5~7cmの卵型形状で、楕円形や丸いものなど様々。
熟す前は縦の線が通った緑色をしており光沢がある。
10月から11月末に、オレンジ色ないし朱色に熟す。
冬に枯れたつるにぶらさがった朱色の実が目立つ。
鮮やかな色の薄い果皮を破ると、黄色の果肉にくるまれた、
カマキリの頭部に似た特異な形状をした黒褐色の種子がある。
カマキリの頭部に似た特異な形状をした黒褐色の種子がある。
⇒ 種子記事
種子はその形から打ち出の小槌にも喩えられる。
そのため財布に入れて携帯すると富みに通じる縁起物として扱われることもある。
果肉は舐めると一瞬甘みを感じるものの非常に苦く、人間の
食用には適さない。鳥がこの果肉を摂食し、同時に種子を飲み込んで
運ぶ場合もある。しかし名前と異なり、特にカラスの好物という
観察例はほとんどない。
別名:玉章(たまずさ)・ツチウリ・キツネノマクラ・ヤマウリ。
昔はしもやけの薬として実から取れるエキスが使用されていた。