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Channel: 物臭狸の 花日記
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フデリンドウ ~2017~

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長野からのスミレ観察の帰り地元の山で光り輝く小さな青紫の群落に
出会いました。

フデリンドウ(筆竜胆)
<学名:Gentiana zollingeri Fawc.>
リンドウ 科リンドウ属 越年草












北海道〜九州の山地の林内や日当たりの良い
やや乾いた草原に自生する。

イメージ 1
撮影日 2017.4.23: 群馬県

イメージ 2

高さは5~10cm。葉は対生し、広卵形で全縁、質はやや厚い。

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根生葉はない。上半部に葉が密に対生する。

イメージ 4

花期は3〜5月、漏斗状の青紫色の花を、茎の上部に1~10数個、
上向きにつける。日があたっている時だけ開き、曇天、
雨天時は、筆先の形をした蕾状態になって閉じている。

イメージ 5

花冠の喉部には斑点状~短線状の斑紋があり、基部は淡黄色
先は5裂し、裂片の間に副片がある。

イメージ 6

雄しべは5個、花冠筒部の中間に着生し、
等長。花糸は長さ4~5㎜。葯は楕円体、
長さ1.5~2㎜。雄性先熟であり、花粉を出し終わってから
雌しべの柱頭が開く。
花柱は長さ1.5~2㎜。柱頭は雌性期には2裂する。

イメージ 7

果は長さ6~7㎜の狭い倒卵形、果実は上向きにつき、
熟すと2裂し、雨を溜め、種子が流れ落ちる。(雨滴散布
日射しを浴びて春に花を咲かせ、梅雨の雨を利用して
種子を散布する賢い仕組みでしょうか。


参考:ほかに雨滴散布の代表的なものとしては
   ネコノメソウの仲間があります。

名前は直立する茎の上部に花が集まってつき、
筆のような形をしていることに由来する。

イメージ 8


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