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Channel: 物臭狸の 花日記
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クマガイソウ    ~軽井沢町植物園の花~

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クマガイソウ(熊谷草)
<学名:Cypripedium formosanum Hayata>
ラン科 アツモリソウ属 多年草










北海道南部から九州にかけての低山森林内、特に竹林や杉林などに生育し、
大きな集団を作る。

イメージ 1
撮影日 2016.5.7: 長野県(植栽)

草丈は40cmくらい、葉は直径10〜20cmで対生するように二枚つき、
それぞれ扇型の特徴的な形をしている。
放射状に多数の脈があり、縦ジワが目立ちます。

花は葉の間からのびた茎の先に横向きにつき、花弁は5枚の細い楕円形で
緑色を帯び、唇弁は10cmに大きく膨らんだ袋状で、白くて紫褐色の
模様がある。

イメージ 2

唇弁の口は左右から膨らんで狭まっている。

イメージ 3

イメージ 4

 日本では環境省の絶滅危惧II類(VU)絶滅の危険が増大している
種に指定
されていて、多くの都道府県で、レッドリストの指定を
受けている。

〔 属名の Cypripedium はギリシャ語の「Cypris(女神ビーナス)
+pedilon(スリッパ)」からきている。唇弁が大きく前へ突出して
袋状となっているのを婦人用のスリッパにたとえたものです。 〕

和名の由来は、膨らんだ形の唇弁を、源平・鎌倉時代の武将
熊谷直実が背中に背負った母衣(ほろ)に見立て、
名付けられました。
唇弁の袋状になった部分の形を母衣になぞらえたものです。

別名をホロカケソウ(母衣掛け草)という。

母衣(ほろ)は風船のようにふくらませた布のことで、昔の武者は後ろからの矢を防ぐために身にまとっていた。



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