どちらもモクレン科モクレン属の落葉高木で、
白い花をつけ遠目では良く似ています。
白い花をつけ遠目では良く似ています。
隣り合って植栽されていました。
左:ハクモクレン 右:コブシ
撮影日 2017.03.25: 群馬県
ハクモクレン
(白木蓮)<学名:Magnolia heptapeta>
(白木蓮)<学名:Magnolia heptapeta>
中国原産(古く10世紀以前の渡来とされる。)
早春新葉が出る前に純白の花を枝いっぱいに咲かせる
モクレンの仲間の落葉広葉樹。
(しばしば、「モクレン」と混同され、そう呼ばれることがある。)
モクレン属の中では大型の種類で樹高は10~15m程度まで
成長する。
早春新葉が出る前に純白の花を枝いっぱいに咲かせる
モクレンの仲間の落葉広葉樹。
(しばしば、「モクレン」と混同され、そう呼ばれることがある。)
モクレン属の中では大型の種類で樹高は10~15m程度まで
成長する。
葉は大形(長さ10~18センチ)で互生し、葉身は
倒卵形~広倒卵形。表面は緑色で少し光沢があり粗毛がある。
縁は全縁。先は短く凸状になる。
倒卵形~広倒卵形。表面は緑色で少し光沢があり粗毛がある。
縁は全縁。先は短く凸状になる。
春、葉に先立って大形で白色の花が開く。
花弁の内側、外側とも白く、花弁は6枚、萼片は3枚ですが、
いずれも白くて見分けられない。
いずれも白くて見分けられない。
花は上向きに閉じたような形で咲き全開しない。
撮影日 2016.3.20: 群馬県
花は太陽の光をによって南側がふくらむため、
花先は北側を指す様になります。
花先は北側を指す様になります。
撮影日 2017.3.18: 群馬県
蕾の頃は片方にそり返った様になっていることから、
「磁石の木」という別名もあります。
「磁石の木」という別名もあります。
コブシ
(辛夷)<学名:Magnolia kobus>
高さは18m、幹の直径は60cmに達する落葉高木。
葉は、互生し、葉身は広倒卵形で表面は無毛、裏面は脈上に
微毛がある。縁は波状、あるいは全縁。
葉は、互生し、葉身は広倒卵形で表面は無毛、裏面は脈上に
微毛がある。縁は波状、あるいは全縁。
撮影日 2017.03.25: 群馬県
3月から5月にかけて、他の木々に先駆けて枝先に直径6-10cmの
花を咲かせる。
花を咲かせる。
花は純白で、基部は桃色を帯びる。花弁は6枚。
花には芳香があり、満開時期の枝いっぱいに花を付けた様子は
遠目からもよく目立ちます。
遠目からもよく目立ちます。
花の付け根に葉が一枚ついている。
枝は太く折れやすい。枝を折ると、 芳香が湧出する。
アイヌ地方では「オマウクシニ」「オプケニ」と呼ばれる。
それぞれ、アイヌの言葉で、「良い匂いを出す木」「放屁する木」
という意味を持つ。
こぶしの名前の由来はつぼみの形が握り拳に似ているからだとか、
花後にできる果実が握り拳のようにぼこぼことした形をしているから
とか言われています
(果実は5-10cmで、袋菓が結合して出来た集合果で、所々に瘤が
隆起した長楕円形の形状を成している。)
別名「田打ち桜」
学名はMagnolia kobus「マグノリア・コブス」で種小名
「コブス」は日本での呼び名「コブシ」をそのまま用いたものです。
日本では「辛夷」という漢字を当てて「コブシ」と読むが、
中国ではこの言葉は木蓮を指す。
~ ~ 良く似た 白木蓮と 辛夷違うところ ~ ~
●ハクモクレンの花被は9枚、コブシの花びらは6枚(基部は桃色)
●ハクモクレンの花は上向きに閉じたような形で咲き全開しない。
●辛夷の花はやや横向きに咲き大きく開き、花の付け根に葉が一枚
●ハクモクレンの花は上向きに閉じたような形で咲き全開しない。
●辛夷の花はやや横向きに咲き大きく開き、花の付け根に葉が一枚
ついている。
過去記事も覗いてみてください。⇓
ハクモクレンとコブシの花
ハクモクレンとコブシの花
左:ハクモクレン 右:コブシ
おまけは
シモクレン
(柴木蓮)<学名:Magnolia liliiflora Desr.>
(柴木蓮)<学名:Magnolia liliiflora Desr.>
中国南西部(雲南省、四川省)が原産地である。
紹介された際に、Japanese magnolia と呼ばれたため、
日本が原産国だと誤解されている場合がある。
紹介された際に、Japanese magnolia と呼ばれたため、
日本が原産国だと誤解されている場合がある。
撮影日 2017.03.25: 群馬県
樹高3-5m程度。葉は互生で、広卵型、長さ8-10cm、先は尖る。
花期は4-5月頃。花は濃い紅色から桃色で、花弁は6枚、
がくは3枚、雄しべと雌しべは多数が螺旋状につく。
上品な強い芳香を放つ。
ハクモクレンとは異なり、花びらは舌状で長い。
がくは3枚、雄しべと雌しべは多数が螺旋状につく。
上品な強い芳香を放つ。
ハクモクレンとは異なり、花びらは舌状で長い。
庭木、公園樹として中国、日本だけでなく、北米や
ヨーロッパ諸国で広く栽培されている。
ヨーロッパ諸国で広く栽培されている。
通常、モクレン(木蓮)と言えば、濃紅色の花を咲かせる
シモクレン(紫木蓮) のこと。
花が紫色であることから、シモクレン(紫木蓮)の名前が付いた。
昔は「木蘭(もくらん)」と呼ばれていたこともあるが、
これは花がランに似ていることに由来する。
今日では、ランよりもハスの花に似ているとして
「木蓮(もくれん)」と呼ばれるようになった。
シモクレン(紫木蓮) のこと。
花が紫色であることから、シモクレン(紫木蓮)の名前が付いた。
昔は「木蘭(もくらん)」と呼ばれていたこともあるが、
これは花がランに似ていることに由来する。
今日では、ランよりもハスの花に似ているとして
「木蓮(もくれん)」と呼ばれるようになった。
ところで皆さんは
「モクモクレン」
って知ってますか?