リュウキンカ

湿原の植物としてはもっとも早い季節に花を咲かせる植物で、
湿原の春を彩る植物である。

タテヤマリンドウとともに湿原を彩っていました。

撮影日　2017.06.24: 長野県(奥志賀)

リュウキンカ(立金花)
＜学名:Caltha palustris L. var. nipponica H.Hara＞
キンポウゲ科　リュウキンカ属　多年草

本州、九州の湿地や流水中などの水辺に生育し地下に短い根茎があり

太い根を出す。
高さは15-50cm、茎は太く多肉質で中空、下半部は地面を

はうように伸び各節から根を出す。
根出葉には長い柄があり束生、径4～8cmの腎円形で縁に低い波状の

鋸歯がある。
茎葉は上部につき柄がなく、根出葉に似るが小型になる。
葉は無毛で艶がある。

花期は5～7月。葉の展開と同時に茎の先端および葉腋から長い花柄を

伸ばし、径2.5-3cmの鮮黄色で光沢のある黄色い花をつける。

花弁はなく、花弁に見えるのは萼片で、ふつう5枚、ときに6-7枚ある。
黄色い雄蕊は多数、雌蕊は4～12個。

花後に長さ 1cmほどの莢状の袋果をつける。

茎が直立し、黄金色の花をつけることから立金花と呼ばれるようになった。
流れに沿って　群生する黄金色の　花のようすから「流金花」とも。

ほとんど立上がらずに茎が地面をはうものをエンコウソウ（猿猴草）

と呼び別品種として扱う場合もある。