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Channel: 物臭狸の 花日記
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タニウツギ (画像追加)

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タニウツギ(谷空木)
<学名:Weigela hortensis (Siebold et Zucc.) K.Koch>
スイカズラ科 タニウツギ属 落葉小高木
最近の分類体系ではタニウツギ属はタニウツギ科に変更された。









北海道の西部、本州の東北地方、北陸地方、山陰地方に
分布し、日本海型気候の山地の谷沿いや斜面に多く
見られる落葉小高木。

イメージ 1
撮影日 2017.06.24: 長野県(奥志賀)

下部からよく分枝して株立ちになり、樹高は2-5m樹皮は
灰褐色で縦に裂け、はがれ落ちる。新しい枝は茶褐色
ときに紫褐色で、ほぼ無毛。

イメージ 2

葉は長さ3~10mmの葉柄をもって対生、葉身は長さ4?10cm、
幅2?6cmの卵状楕円形。先端は鋭くとがり、
基部は円形?広いくさび形。
縁には細かい鋸歯がある。裏面は全面に白い毛があるが、
とくに脈の両側に密生し、脈上には少ない。
葉柄は長さ3~10mm、有毛で赤みを帯びる。

イメージ 3

花期は5~6月。今年枝の先端か葉腋の散房花序に多数の
花ををつける。花冠は桃紅色または紅色の漏斗状で、
長さ2.5~3.5cm、径2cmになり、先端は放射相称に5裂する。
花冠の内側より外側が色が濃く、開花しているものより
蕾のほうが濃い。雄蕊は5本あり、花柱はそれより長い。

イメージ 4

果は長さ1.2~1.8cm、径2.5-3mmの細い筒状になり、
種子は長さ1mmの楕円形。
花色が美しいため、古くから庭園などに鑑賞目的で
植栽されることも多い。

イメージ 5

田植えの時期に花が咲くので「田植え花」などの
農作の目安にされる異名がある。
梅雨の時期、山道の新緑の中でひときわ映えて咲く
ピンクの花は目立ちます。

若芽を食料にしたり、材木を葬儀の際に骨を拾う箸に利用したことや、花が燃えるように美しく、花の時季には辺り一面が山火事になったように見えることからカジバナ(火事花)、シビトバナ(死人花)、ソウシキバナ(葬式花)などの異名があり、忌み嫌われている地方もある。



追加   昔、群馬の北の方で撮ったタニウツギ 追加です。
イメージ 6
撮影日 2011.06.26: 群馬県

イメージ 7


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