ニシキウツギ(二色空木)
<学名:Weigela decora (Nakai) Nakai>
スイカズラ科 タニウツギ属 落葉低木
(タニウツギ科)
日本の特産種で、宮城県以西の本州の太平洋側、四国、
九州の比較的高い所に生える。日本海側には無く、
日本海側に分布するタニウツギとは逆の分布になる。
樹高2~5m。樹形は、茎の先端が下向きに垂れ下がるため、
逆U字型になり、垂れ下がる枝に葉や花が付く。
樹皮は暗灰褐色で、不揃いに縦に裂け、縞模様となる。
逆U字型になり、垂れ下がる枝に葉や花が付く。
樹皮は暗灰褐色で、不揃いに縦に裂け、縞模様となる。
撮影日 2017.07.09: 長野県
葉は対生、葉身は楕円形~広楕円形で、先端は尖る。
縁には細かい鋸歯がある。表面は短毛が少しあるが、
裏面の脈沿いには、白い毛が密生する。
縁には細かい鋸歯がある。表面は短毛が少しあるが、
裏面の脈沿いには、白い毛が密生する。
花期は5~6月、本年枝の先端や葉腋に散房花序を出し、
1~3個の花を付ける。花の色は、淡黄白色から紅色に変わる。
普通、花の色は初めは白色、内側のほうが色が濃い。
のちに赤色に変わるので、ニシキウツギの名がついた
果実は円柱形、2片に割れる。
左に写っている枝はニシキウツギの実のガラです。
はじめ白色だった花が紅色に変わるところから二色空木で、
錦空木ではない。
錦空木ではない。
よく似た種に、庭などにも植えられるハコネウツギがある。
違いは
違いは
ニシキウツギの花は花柱が花冠の外に突きでる
ハコネウツギの花柱は花冠の外に出ることはない
ニシキウツギの表は短毛が少しあり、裏の脈沿いに白い毛が密生
ハコネウツギの葉はほとんど無毛
なお、ハコネウツギは北海道南部~九州の海岸付近に生えるもので、
「箱根」の名はあるが箱根には生えていないそうである。
一秋の地元で撮ったものです。
撮影日 2017.05.27:群馬県